三世家元西川右近

そしてわが国有数の日本舞踊の大流派西川流の三世家元を継承したのが二世鯉三郎の長男、西川右近です。若くして作舞を多く手掛けた右近。日本舞踊のみならず東宝歌舞伎出演をはじめテレビ、ラジオなどに企画・出演、新聞などにも執筆。また多くの芸能人のステージング、振付を行ってきました。

家元継承後は「名古屋をどり」の主催のほかにも2度にわたるアメリカ公演を実現。1ヶ月近くという、一流派では異例の大規模な北米公演でした。また1985年にはモナコ公国のキャロライン王女主催の舞踏会に招かれ公演。そして現在の西川流は、全国規模、名取数約5000人を誇る大団体に成長しました。

平成11年、1999年は流祖の没後100年にあたり、また二世の17回忌にあたります。7月には西川流創流初の全国大会が名古屋において開かれました。出席者は西川流門下約1200人、大規模な大会になりました。“大団体といっても、お互いが顔も知らないようでは団体とは言えない。少しでも皆と知りあいたい、そして門下同士にも仲良くしてもらいたい”と開かれた大会でした。

江戸期の流祖から、代々の家元がそうであったように、21世紀を目前に控え現家元・西川右近も、常に日舞と時代のかかわりを念頭におき、つねに新しい挑戦を続けています。